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縁石に乗り上げて、今まさに車が動かせない。そんな状態で検索してくださっているなら、まず結論からお伝えします。
やることは、たったの4つです。
順番に進めてください。
【最優先】今すぐやるべき4つのこと

①ハザードをつけて、車外の安全な場所へ避難する
まずは自分の身の安全です。後続車が来る道路上なら、ハザードランプを点灯させ、車外に出て縁石の外側やガードレールの向こうなど、安全な場所に移動してください。
②道路を塞いでいる、または縁石が壊れた(削れた)場合は110番
車が車線をふさいでいる、あるいは縁石にひびが入った・欠けたという場合は、必ず警察に連絡してください。縁石を破損させた場合は物損事故として扱われ、届け出をしないと道路交通法違反になります。あとから連絡しても、事故の痕跡が薄れて対応が難しくなることもあるので、その場で110番するのが安全です。
③保険会社のロードサービス、またはJAF(#8139)に連絡する
自力での脱出が難しいと感じたら、迷わず呼びましょう。加入している自動車保険にロードサービスが付帯していればそちらへ、JAF会員の方はスマホから「#8139(JAFにコール)」で連絡できます。どちらに連絡すべきか迷う方は、このあとの章で判断基準を解説します。
④【厳禁】これ以上アクセルを踏んだり、無理に車を動かそうとしない
ここが一番大事です。「ちょっとアクセルを踏めば脱出できるかも」という気持ち、すごくわかります。私も同じ状況で一瞬そう思いました。ですが、これをやると車体の底やタイヤ、ブレーキ周りにさらにダメージが広がり、被害が何倍にも膨らむことがあります。動かない、と感じた時点で、あとはプロに任せるのが一番安く済む選択です。
ここまでが「今すぐ」の行動です。次の章では、なぜ自力脱出がそこまで危険なのか、私自身の経験も交えてお話しします。
なぜ「自力脱出」が危険なのか(熟練ドライバー、私の実体験)

正直に言うと、私も一度、縁石に乗り上げた経験があります。
運転歴はそこそこ長く、狭い路地や駐車場での取り回しにも慣れているつもりでした。それでも、夜間、対向車のライトに気を取られた一瞬の判断ミスで、左の前輪が縁石にガツンと乗り上げてしまったんです。
その時、頭をよぎったのは「早くここから抜け出さなきゃ、後ろの車に迷惑がかかる」という焦りでした。ギアをバックに入れて、アクセルを軽く踏み込む。そのときの、車体の下からガリガリと響く嫌な音は、今でもはっきり覚えています。
結果的に、その一瞬の判断で被害が広がってしまいました。あとで整備工場に見てもらうと、フロント下回りに擦り傷が増えていて、「無理に動かさず、そのまま呼んでいれば軽傷で済んだかもしれませんね」と言われました。
縁石乗り上げは「見た目が軽そう」でも、実際のダメージは下回りに集中しやすいという特徴があります。多くの車はエンジンが前方にあり、ラジエーターなどの冷却系統もフロント側に配置されているため、外観では大したことがなさそうに見えても、実は自走できない状態になっていることがあります。
さらに厄介なのが、ブレーキオイル漏れです。縁石乗り上げの衝撃でブレーキオイルホースやタンクが損傷し、オイルが漏れ出して制動力が落ちるケースがあるとされています。これは、走り出してから気づいたのでは遅い種類のトラブルです。
パンクについても同様です。タイヤの損傷はホイールのリムに接する部分で起きやすく、見ただけでは判断がつかないことがあります。少し空気が抜けるスローパンクのような状態になっていることもあるため、「見た目は大丈夫そうだから走れる」という判断は、思っている以上にリスクが高いんです。
私の場合は「早く抜け出さなきゃ」という焦りが、被害を広げる方向に働いてしまいました。もし同じ状況にいるなら、その焦りこそが一番の敵だと思ってください。
動かない、あるいは違和感がある。そう感じた時点で、自力脱出よりも「これ以上車を動かさない」ことを選ぶ方が、結果的に修理費も時間も節約できることが多いです。
JAFか保険会社のロードサービス、どちらに連絡すべきか

「とりあえずどっちかに連絡すればいいや」ではなく、状況に応じて選んだ方が、対応がスムーズに進みます。ここでの判断基準を整理しておきます。
**保険会社のロードサービスとJAFの一番の違いは、「車にかかるサービスか」「人にかかるサービスか」**という点です。
保険会社のロードサービスは、契約している車両そのものに対するサービスです。そのため、レンタカーや友人・家族の車を運転していた場合は、基本的に利用できません。
一方でJAFは、加入している「本人」に対するサービスです。会員であれば、自分の車以外――レンタカーや友人の車、家族の車――でトラブルが起きた場合でも、JAF会員として対応してもらえます。
今回のような縁石への乗り上げ(落輪・スタック)は、実は保険会社によって対応が分かれやすいトラブルでもあります。大手の任意保険では、パンクの応急修理やスタック時の引き上げが対象外になっているケースがあり、ネット型保険会社では一部対応しているところもあるようです。ご自身の契約内容は、念のため確認しておくと安心です。
判断の目安としては、次のように考えるとシンプルです。
- 自分名義の車で、契約している保険にロードサービスが付帯している → まずは保険会社に連絡
- レンタカーや家族・友人の車を運転していた、または保険のロードサービス内容が不安 → JAF(#8139)に連絡
- どちらに連絡すべきか迷う、あるいは保険の対応可否がすぐに分からない → 先にJAFへ連絡する方が確実な場合が多い
なお、ロードサービスを利用しても保険の等級には影響しないとされています。「使うと保険料が上がるかも」という心配は不要です。
JAFは非会員でも有料で救援を依頼できますが、その場合は高額な料金がかかることが多いです。今後も車に乗る機会が多い方は、この機会に会員登録を検討しておくと、次に同じような状況になったときに安心です。
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レッカー・救援を待つ間にできること

連絡が終わったら、あとは救援を待つだけですが、待ち時間にできることもいくつかあります。あくまで「車を動かさない」ことが前提です。
車の状態を目視でチェックする(動かさずに)
- 車の下をのぞいて、地面にオイルのシミができていないか確認する
- タイヤの膨らみ方に左右差がないか、外から見て確認する
- 明らかな異臭(焦げたような臭いなど)がしないか確認する
ここで異常が見つかっても、自分で対処しようとせず、そのままロードサービスの到着を待ってください。状況を把握しておくと、駆けつけた作業員に的確に伝えられるので、対応がスムーズになります。
電話で状況を伝えるときのポイント
ロードサービスや警察に連絡する際は、次の情報を落ち着いて伝えられるようにしておくと安心です。
- 現在地(近くの目印になる建物・交差点名など。スマホの地図アプリで住所を確認しておくと確実です)
- 車がどんな状態か(縁石の上に完全に乗り上げている・片輪だけ浮いている、など)
- 交通の妨げになっているかどうか
- 車体や自分自身にケガ・異常がないか
周囲の安全にも気を配る
作業員が到着してからも、レッカー作業中は邪魔にならない安全な場所で待機しましょう。特に交通量の多い道路では、二次的な事故のリスクもあるため、可能な限り歩道側やガードレールの内側で待つのが安心です。
救援が到着すれば、あとはプロにお任せするだけです。この時点まで来られたら、もう大きな判断ミスをする心配はありません。
よくある質問
Q. 縁石を傷つけてしまった場合、必ず警察を呼ぶ必要がありますか?
A. はい、縁石にひびが入ったり欠けたりした場合は物損事故として扱われ、届け出をしないと道路交通法違反になります。「これくらいなら大丈夫かな」と自己判断せず、その場で110番しておく方が安全です。あとから連絡しようとしても、事故の痕跡が薄れて事故証明書が発行してもらえなくなることがあり、その場合は保険の対物補償が使えなくなるおそれもあります。
Q. ロードサービスを使うと、保険の等級は下がりますか?
A. いいえ、ロードサービスの利用自体は等級に影響しないとされています。「使うと保険料が上がるかも」と我慢して自力脱出を試みる方が、結果的にダメージを広げてしまうこともあるので、遠慮なく連絡して大丈夫です。
Q. JAFに入っていないのですが、その場で依頼できますか?
A. できます。JAFは非会員でも救援要請が可能ですが、その場合は料金が発生し、1万円以上かかることも珍しくありません。頻繁に運転する方や、レンタカー・家族の車に乗る機会がある方は、この機会に会員登録しておくと、次回以降は無料でロードサービスを利用できます。
Q. 少しだけなら自分でアクセルを踏んで動かしてもいいですか?
A. おすすめしません。私自身の経験からも、「少しだけなら」という判断がフロント下回りのダメージを広げる原因になりました。見た目では分からないブレーキオイル漏れやタイヤの損傷につながることもあるため、違和感を覚えた時点でロードサービスに任せるのが、結果的に一番安く済む選択です。
まとめ
縁石に乗り上げて動けなくなったら、やることはシンプルです。
- ハザードをつけて安全な場所へ避難する
- 道路を塞いでいる・縁石が壊れた場合は110番
- 保険会社のロードサービス、またはJAF(#8139)に連絡する
- これ以上アクセルを踏んだり、無理に動かそうとしない
焦る気持ちはよくわかります。ですが、この4つさえ守れば、被害を最小限に抑えられます。
もしまだJAFに入会していない方は、この機会に検討してみてください。レンタカーや家族の車に乗るときも、いざという時に安心です。
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